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「ウールの衣装 -アルバニア、ルーマニア、インド北部、その他」
2012年9月6日 - 12月22日

 日本でウールが日常に使われる様になったのは、明治に入ってからやっとの事でした。遊牧民の大胆なフェルトのコートやテント、また繊細なパシュミナ山羊で作られた上等なショールやコートは私達の知らなかった文化で、とても魅せられます。
 今回、初めて公開する東欧のバルカン半島南西部に位置するアルバニア共和国(ギリシャに隣接)の高地に住む人々の、ゴートヘアーの焦茶とウールの白の大胆なコントラストに、繊細なビーズ刺繍を施した重量感のある見事な民族衣装は、圧巻です。[表の写真] その他、フェルトの敷物や帽子、靴などを展示します。インドからは、北部 ヒマーチャル・プラデーシュ州の男性儀式用コートで両脇に沢山のプリーツが入り、総重量3.8kg、その上に焦茶のロープ全長18mをウェストにぐるぐると巻きます。このロープは男女共、日常にも腰に20cmぐらいの巾で巻き、保温と腰を保護する為に使っていました。カシミアの薄いブルーグレーの綾綴織コートも初公開です。更に今回の講演会は、フェルト作家のJorie Johnsonさんと、バルカン半島の人々のお話しを写真家のみやこうせい氏がお引き受け下さり、又と無い貴重な会です。