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「アンデスの織物と中南米の衣装 -古代から現代」
2016年8月4日 - 11月12日

 1492年、コロンブスが新大陸を発見するまで、旧大陸に住んでいた人々は地球上に未知の大陸があることを知らなかったのです。まだベーリング海峡が氷で繋がっていた時代に新大陸に渡り、その後、再び氷が解け海峡が出来ると、彼等は奥へ奥へと進み、新大陸の新しい文化を築きあげました。彼らが私たちと同じモンゴロイドであることは肌の色を見ても、お尻に青い痣があることを見ても、同じ人種であることがわかります。そう聞くと一層親近感が湧いてきます。今回は古代アンデスの人々が作り上げた染織文化と彼らの文化を受け継いだ現代のペルー、ボリビア、グアテマラ、メキシコ、アマゾンの衣装を同時に見て頂きます。

 プレ•インカの布は1965年、初めて念願のアンデスの地を訪ね、私の想像を遥かに絶した未知の布に出会いました。遺跡を訪ね、村を回り、天野博物館を見せて頂き、少しずつ集めた布の技術や背景を理解するのに50年もかかってしまいました。四隅が耳になった布、全て必要な形に織られた布、絞りの嵌め込み織り、木綿レース(強撚糸)、三重織り、描き染、さらにアルパカの繊維、天然染料など、やっと解るようになり、現代の衣装も面白いものが年月と共に集まり、今回の展示になりました。 大切にしてきた一番古い時代のコレクションです。